– AI ManiaX –

“Thinking with AI, building with AI.”

生成AIで「着ていないように見える錯覚」は作れるのか

― GeminiとAmuseで限界を試してみた

また前回の続きの実験記事である。

はじめに:ギリギリは「表現」ではなく「構造」を見る実験になった

前回はGeminiととローカル生成AIの「Amuse」を使って、
破綻せずに“ギリギリ”を表現するためのプロンプト設計について比較整理した。

今回はさらに限界にチャレンジしてみた。

「とにかく明るい安村」さんの
「安心してください、履いてますから」というネタは、
“履いているのに履いていないように見える”という視覚的錯覚で成立している。

では同じことを、生成AIで再現できるのだろうか。

今回は、「水着を着ているが、着ていないように錯覚する表現」を
生成AIに依頼したらどうなるのか、という実験である。


プロンプト設計

まずは限界チャレンジということでChatGPTに露出を隠す姿勢で出せるか相談した。
何も着てないけど見えないのは断られたのは当然(笑)

というわけで、現実路線として、着ているけど、着てないように錯覚させる、つまり安村さん方式で攻めてみる。

錯覚の本質

今回の錯覚は以下に整理される。

  • ✔ 露出していない
  • ✔ だが「露出しているように“見える”」
  • ✔ 見えてはいけないものは一切見えない
  • ✔ 脳が勝手に補完して誤認する

今回の挑戦はヌードではなく、視覚トリックでヌード表現が生成AIにできるかがポイントだ。

そして指示する際には姿勢が重要になる。

姿勢として視覚トリックが成立する条件は以下。

  • 座位
  • 膝を組む
  • 腕を自然に胸元へ
  • 背中 or 斜め横向き
  • カメラはやや上 or 斜め

そしてもうひとつはこれだ(笑)

  • 水着の色は肌の色と同じ

なぜこれで「錯覚」が起きるのか

  • 人間の視覚は
    「肌色 × 隠蔽ポーズ × 文脈」が揃うと
    “裸だ”と誤認 しやすい
  • 生成AIは
    ファッション誌・広告の学習データが豊富
    “ギリギリ隠れている構図”が最も安定

つまりAIが最も得意な中央値を突いているのではないかという戦略だ。

では検証していこう


今日の成果物(画像)

今日の成果物と判明したことなどを紹介しよう。

Gemini(Nano Banana)では、以下の点が特に印象的だった。

・水着の色・質感・形状による錯覚表現が非常に強い
・へそが完全に出る直前までの“限界ライン”を安定して再現
・正座+姿勢指定により
 「着ていないように見えるが、何も見えていない」構図が成立
・露骨な指示を与えなくても結果が出る

攻めた水着にできないか再度指示すると以下

これを最初の画像のポーズに反映させたかったが、破綻してしまって以下。

プロンプトを見直して再度チャレンジしたら成功!

次は正面から水着が見えないポーズを探っていくが、膝を組んで胸隠すだけ

体育座りでと指定してみるが、カメラが横向きになってしまった。

カメラ正面からで再度指示するとこうなる。
姿勢的にはこれが到達地点かなと思えた。

最初の女性を同一ポーズにするよう日本語指示したが、
ここでGeminiの限界はに到達したようだ。
Geminiからできませんと言われた。

もはやはここまでかと思ったが、改めて英文プロンプトにして
指示を変えてみたら成功した。

Geminiでギリギリ表現はここまでできた。
いかがであろうか?


Amuse(ローカル)

一方、ローカル生成AIのAmuseでは結果が大きく異なった。

攻めたプロンプトほど全体がぼやけ、
Schedulerを調整しても境界線が曖昧なまま。

体育すわり指定は、すべて「あぐら」に収束した。

これはプロンプトの問題というより、
学習データの分布差によるものと考えられる。

Geminiと同一プロンプトで検証したのだが、残念な結果であった。

Geminiと同じプロンプトで破綻した例

体育すわりを指示したが、学習データには体育すわりはないようだ。
海外はヨガのポーズが多いのか?

現時点ではローカル生成AIのAmuseでギリギリを狙うには学習データの差から
Geminiには完敗と言わざるを得ない。


今日の結論

今回の検証で確信したことがある。

ギリギリを狙う行為は、

  • 規制をすり抜ける遊びでも
  • 露出を増やす挑戦でもない

生成AIが何を「普通」と学習しているかを観測する実験だ。

  • どこまで自然に出るか
  • どこで急に破綻するるか
  • どこで別の姿勢に逃げるか

その境界線こそが、
今の生成AIの「中央値」だ。


おわりに

生成AIは魔法ではない。

学習されていないものは、出てこない。

今日見えた限界は、
モデルがこれまで見てきた世界の輪郭そのものだ。

次は、別の表現領域で、
同じ境界線を探ってみたい。

そこにも、必ず「越えられない線」があるはずだ。