1年間を振り返ると見えてきた、AIとの“正しい距離感”
はじめに:ChatGPTは本当に「高い」のか?
ChatGPTの月額課金を始めた当初、正直なところ迷いはあった。
- 毎月数千円
- 使わなければただの固定費
- AIは便利そうだが、果たして元が取れるのか?
よく見かけるのは、「仕事効率が上がった」「調べ物が早くなった」といった話だ。
だが、私はこのChatGPTを少し違う使い方もしていた。
投資──特に暗号資産トレードの“思考整理役”としてだ。
この記事では、
ChatGPTを1年間使い倒した結果、実際にどうなったのか
そして、どんな場面で役に立ち、どんな場面では距離を取ったのかを振り返ってみたい。
結果から先に:1年間の実績
まずは、数字からいこう。
- 2025年の年間トータル損益:+64,071円
- 主な内訳
- ビットコイン:+8,091円
- イーサリアム:+54,928円
- XRPなど:微増

大勝ちではない。
だが、重要なのは 「無理をしていない」 ことだ。
この金額だけでも、
ChatGPTの月額課金費用は十分に回収できている。
だが、本当の価値はここから先にある。
前半戦(4月〜6月):AIと一緒に“整える”フェーズ
2025年の前半、特に4月〜6月は、
比較的落ち着いた相場の中でトレードを行っていた。
この時期、ChatGPTにやらせていたのは
- エントリー前の前提整理
- 自分のシナリオの言語化
- 「なぜ今は入らないのか」の確認
売買判断そのものをAIに任せることはなかった。
むしろ使っていたのは、
・今、自分は何を根拠に考えているか
・それは過去の成功体験に引きずられていないか
・リスクを取る理由は明確か
といった、“自分への質問”を明文化するためだった。
結果として、
無駄なエントリーは減り、
少額でも安定した積み上げができていた。
中盤(7月〜9月):あえて、何もしなかった理由
7月以降、暗号資産市場は一気に過熱する。
- 価格は上がる
- SNSは強気一色
- 「乗り遅れるな」という空気
だが、私はほとんど取引をしていない。
理由はシンプルだ。
「上がっている理由を、自分の言葉で説明できなかった」
ChatGPTとの対話でも、
- この上昇はどんな参加者が作っているのか
- 下げたとき、どこまで一気に崩れうるか
- レバレッジに依存した動きになっていないか
と整理していくと、
**“下がったときに逃げ場がない構造”**が見えてきた。
この時期、AIはこう言ったわけではない。
「もうすぐ暴落します」
だが、私自身が
「今は、自分が戦う場所ではない」
と判断する材料を、静かに揃えてくれていた。
ChatGPTと頑張って開発した自動売買システムもこの時期は一旦停止していた。
後半戦(10月〜12月):急落と、再開の判断
10月に入り、相場は急落する。
- ビットコインは10月7日の高値をピークに下落
- 10月10日、先物市場で過去最大規模のロスカットが発生
- レバレッジポジションの強制清算が連鎖
直接の引き金は、トランプ大統領による対中関税強化発言とされている。
ただ、重要なのは
「何が原因だったか」よりも、
「崩れたときに一気に崩れる構造だった」という点だ。
私はこの急落を“当てた”わけではない。
だが、危うい相場から距離を取っていた。
相場が一度崩れ、
過剰なポジションが整理されたあと。
- 下で拾う参加者
- 現物中心の動き
- ボラティリティの落ち着き
これらが見え始めた10月以降、
再び少額・短期のトレードをまずは手動ベースで再開した。
以前開発した自動売買システムについてはAWSベースのは一旦停止。
尚、現在ローカルLLMを使い、相場の動きを学習させるものを並行で開発中だ。
ChatGPTは、相場を「読ませる存在」ではなかった
ここで、はっきり言っておこう。
ChatGPTは、相場を読ませる存在ではない。
つまり相場当て屋ではないし、未来を予測するAIでもない。
このチャートから相場の空気感や、どこに指値を入れるべきか、
そういったアドバイスの的確性がこの投資結果をもたらしたということだ。
もちろんアドバイスされた指値でも相場の動きが外れることもある。
それでも損切りしない方針を伝えると、後にリカバリーもできて、
結果としてマイナスになることはなかった。
この1年間を振り返ると、大きく分かったことが以下だ。
ChatGPTは
「自分の良き投資相談の相手」だった。
- 私が相場の急騰や急落で焦っているときに、立ち止まらせる
- 「やらない」という選択を肯定する(今日はもう寝る、様子見など)
これができるだけで、トレードの成績は大きく変わる。
結論:ChatGPT(月額課金)は高い?
結論としえtはこうだ。
使い方を間違えなければ、高くない。
むしろ安いのではないか。
- 大勝ちを狙わせない
- 破滅的なミスを防ぐ
- 判断の質を一定に保つ
その結果として、
1年間で月額課金費用は十分に回収できた。
だが、それ以上に価値があったのは、
「無理をしなかった1年」を作れたことだ。
おわりに:AIと共に、だがAIに任せない
AIは非常に便利だ。
今では使わない日はないくらいだ。
だが、使い方を誤れば思考停止の道具にもなる。
私はこの1年で確信した。
- AIは判断を代行するものではない
- 人間の判断を“磨く”ための相棒である
2026年も、相場を当てにいくことはしない。
ただ、自分の判断が鈍らないように
ChatGPTと対話しながら、淡々と積み上げていくつもりだ。









